
「猫の爪とぎって、どれも生活感が出ちゃう……」——そう感じて“ファブリック”の文字で検索した方も、多いのではないでしょうか。
布っぽい見た目のもの、ソファのようにくつろげるもの、お部屋になじむもの。
ひとくちにファブリックといっても、実はいくつかタイプがあります。
この記事では、布・ファブリック調の爪とぎの特徴と、猫が気に入りやすい選び方のコツを、爪とぎ専門店の目線でやさしく整理しました。
見た目も、うちの子の使い心地も、どちらもあきらめたくないあなたへ。
爪とぎ選びで「布っぽいおしゃれなのがいいな」と思っても、いざ探すと種類が多くて迷ってしまいますよね。
ここでつまずく方は、本当に多いです。
まず整理しておくと、「ファブリック」と呼ばれる爪とぎには、ざっくり2つの意味があります。
「ファブリック」は布地全般を指す言葉。
爪とぎでは、この“布っぽさ”を活かして、インテリアにとけこませる工夫がされているんです。
正直なところ、猫が実際に爪を研ぐ面は、段ボールやサイザル麻(丈夫な天然の麻繊維)であることが多め。
布はあくまで「見た目」や「くつろぎ」を担当し、研ぐ部分はしっかり別素材、という組み合わせが定番になっています。
「せっかく布張りの爪とぎを買ったのに、そこでは研がずソファでバリバリ……」——そんな経験、ありませんか?
専門店としてお伝えすると、猫が研ぎやすい素材には好みがあります。
爪が“ひっかかる”手ごたえのある段ボールやサイザル麻を好む子が多く、ツルッとした布地だけだと研ぎにくいと感じる場合も。
だからこそ、ファブリック系を選ぶときは 「布の見た目 × 研げる素材」の両立 がポイントになります。
このあたりを押さえておくと、「見た目はいいのに使ってくれない」を避けやすくなります。
はじめの一台に選びやすいのが、布の質感と研ぎ面を上手に両立させたベッドタイプ。
ファブリック調の側面に、編み込んだ麻の研ぎ面を合わせた低めのベッド型。
高さがひかえめなので、子猫やシニアの子でも乗り降りしやすい設計です。

もっと“布のくつろぎ感”がほしい子には、こんなソファ型も。
背もたれのあるソファのような形で、研ぎ面には段ボールを使ったタイプ。
研いだあとそのままごろん、と休憩スペースにもなります。
大きめの子にも合わせやすい幅広めのつくり。
「猫グッズって、置くとどうしても“生活感”が出る」——ここに悩む方、意外と多いんです。
リビングの真ん中に置くものだからこそ、色や形は妥協したくないですよね。
選ぶときは、次の3つをゆるく意識すると失敗しにくいです。
たとえば、布のようなやわらかい柄で“家具の顔”をしてくれるのがこちら。
さわやかなボーダー柄と木製の脚で、まるで小さなソファのような一台。
脚付きで床から少し浮くので、通気性の面でも扱いやすいデザインです。

「もっとインテリアに寄せたい」なら、家具そのものみたいなドーム型という手も。
ペット用品っぽさを抑えた木製ドームで、屋根とハウス内の2か所で爪が研げるタイプ。
下段はふかふかクッション付きの隠れ家ベッドになっていて、見た目と使い勝手のバランスがとれた一台です。

やわらかなフェルトの風合いが好きな子には、こんな選択肢も。
天然木とフェルト素材を組み合わせた、コンパクトな爪とぎタワー。
3連ボールと斜めボードで、猫が好きな体勢で研ぎやすい工夫がされています。
高さ低めで倒れにくいのも、うれしいところ。
ここまでは“布っぽい爪とぎ”の話。
でも実は、「ファブリック」で検索する方の中には、逆の悩みを抱えている方もいます。
そう、布のソファやカーテンで研がれてしまう、というお困りごと。
お気に入りの家具が、気づけば糸くずだらけ……つらいですよね。
猫が家具で研ぐのは、いたずらではなく自然な習性。
爪のお手入れや、自分のにおいをつけるマーキング(縄張りのしるしを残す行動)の意味があります。
だから「叱ってやめさせる」より、研いでいい場所を用意して誘導するほうが、無理がありません。
ソファの角やカーテン近くの壁で研ぐ子には、その場所を守れる壁掛けタイプが向いています。
壁や家具の傷防止に使いやすい、サイザル麻の壁掛けマット。
研がれて困る場所のそばに設置することで、猫の“ここで研ぎたい”を上手に受け止めてくれます。

置き場所のコツは、「今よく研いでいる場所のすぐ近く」に置くこと。
猫は研ぎ癖(いつも同じ場所で研ぐクセ)のある場所を好むので、遠くに新しい爪とぎを置いても、なかなか移ってくれないことがあります。
もし急に研ぐ場所や回数が変わった、爪の様子がいつもと違う——そんなときは、体調のサインの可能性もあります。
気になる場合は動物病院(獣医師)にご相談ください。
最後に、ファブリックの爪とぎ選びのポイントを整理します。
見た目も、うちの子の使い心地も。
どちらも大切にしながら、あなたと愛猫にちょうどいい一台が見つかりますように。
迷ったときは、愛猫がいつもどんな体勢で、どんな素材で研いでいるかを思い出してみてください。
それが、いちばんの選ぶヒントになります。