
高いところが好きなうちの子。
棚やソファをぴょんと登っては、そのはしっこでバリバリ——見ていて微笑ましい反面、家具のことがちょっと心配になりますよね。
「登る」と「研ぐ」がひとつになったステップ型の爪とぎなら、その両方に寄り添えるかもしれません。
段差があることで、シニア猫や子猫、多頭飼いのおうちにも合わせやすいのが持ち味です。
とはいえ、高さや段差の緩さ、素材の選び方を外すと「置いたのに登ってくれない」なんてことも。
この記事では、ステップ型が向いている猫の特徴から、失敗しない選び方、慣れてもらうコツまでを、爪とぎ専門店の目線で一緒に見ていきます。
爪とぎ選びを調べていて、「ステップ型ってよく見るけど、普通の爪とぎと何が違うの?」と手が止まった方。
ここでつまずく方は本当に多いです。
まずはそこから、やさしくほどいていきましょう。
ステップ型は、その名のとおり 段差(だんさ) を階段のように重ねた爪とぎ器(つめとぎき/猫が爪を引っかけて研ぐ道具のこと)です。
ポイントは、平らな一枚板とは役割がまるで違うところ。
登る・見晴らす・くつろぐ・研ぐ——この四つを一台でこなせるんです。
猫はもともと、高い場所から周りを見渡すのが大好き。
野生の名残で、少し高い"特等席"があると安心する子が多いんですね。
そこに研ぎ面がついていれば、「登ったついでにバリバリ」が自然と生まれます。
わざわざ爪とぎコーナーへ誘導しなくても、生活動線の中で研いでくれる——そこがステップ型の面白さです。
一台で何役もこなす分、置き場所をひとつにまとめられるのも、お部屋が狭くなりがちな飼い主さんにはうれしいところ。
爪とぎは、正直なところ十猫十色。
それでも「この子ならステップ型が合わせやすいかも」という傾向はあります。
あなたのおうちの子を思い浮かべながら読んでみてください。
カーテンレールによじ登る、冷蔵庫の上が定位置——そんなアクティブな子には、遊びの要素があるステップ型がぴったりです。
登って、潜って、また登って。
運動しながら研げるので、有り余ったパワーの発散にもつながります。
体を動かすのが好きな子には、こんなアスレチックのようなタイプから見てみるのはいかがでしょう。
3段のステップそれぞれの面で爪が研げて、下段には潜って遊べる隠れ家スリットつき。
ソファへの昇り降りを助ける踏み台としても使える、遊び心のある一台です。

年齢を重ねた子が、前は軽々と飛び乗っていた場所をためらうようになった——気づくと胸がきゅっとしますよね。
高さのある爪とぎは魅力的でも、シニア猫や子猫、足の短い子には「そもそも登れない」ことがあります。
そんなときこそ、ゆるやかな階段つきのステップ型が頼りになります。

一段の高さがやさしい設計なら、脚に負担をかけにくく、無理なく上り下りできます。
なだらかな階段つきで、短足ちゃんや子猫、シニア猫もスムーズに昇降しやすい3段ベッド。
各段は通気性のよい麻(あさ)素材で、研ぐのもお昼寝もこなせます。
もっと省スペースで低めがいい、というおうちには、こちらのような据え置きタイプも。
高さ約59cmの低め設計で、上りやすさを重視した木製タワー。
天然サイザル麻(麻の一種で、丈夫でよく研げる素材)のポールとボードの2か所で研げます。
なお、シニア猫が急にジャンプを嫌がる、後ろ足の踏ん張りが利かない——そんな様子が続くときは、関節などの不調が隠れていることも。
気になる場合は動物病院(獣医師)にご相談くださいね。
爪とぎの取り合いで、追いかけっこが始まってしまう。
多頭飼いあるあるです。
上下に居場所が分かれるステップ型なら、同時に使っても"すみ分け"がしやすくなります。
複数の子が仲良く過ごせる設計を探しているなら、こんな二段式が候補になります。
上下に分かれた二段構造で、複数の猫が同時に使いやすい段ボール爪とぎ。
木製フレームで安定感があり、くつろぎスペースも兼ねられます。
「よかれと思って買ったのに、まるで登ってくれない」。
せっかく用意したのに、というのは本当に切ないですよね。
ここだけ押さえれば大丈夫、というポイントを一緒に確認していきましょう。
大きさや高さは、うちの子の年齢と運動量に合わせるのが基本です。
若くて活発な子は高めでも登れますが、子猫・シニア猫は一段の高さがゆるやかなものを。
段差が急だと、それだけで「使いにくい台」になってしまいます。
研ぎ心地の好みは、素材で分かれます。
「うちの子は段ボール派? 麻派?」がまだ分からない初めての方は、段ボールから試すと様子が見やすいです。
階段状のステップと段ボールの研ぎ心地を両取りしたいなら、こんなタイプを。
登って遊べる段差構造と隠れ家スペースがついた、段ボールのステップ型タワー。
運動不足の解消と爪とぎを一台で兼ねられます。

登る前提のステップ型は、ぐらつかないことが何より大事です。
土台が軽いと、勢いよく飛び乗ったときにぐらっと傾き、それがきっかけで警戒して使わなくなる子もいます。
木製ベースなど、重心の低い設計だと安心して任せられます。
研ぐだけの台より、ボールやクッションなど+αの楽しみがある方が、猫は自分から寄っていきやすいもの。
まずは気軽な価格で試したい、という方には、遊びの要素をひとつ足したこんな一台から。
傾斜のスロープと平面の2通りで使えて、コロコロ転がるボール付き。
平らに広げればお昼寝スペースにもなる、サイズも選べる多機能ボードです。
用意したその日から颯爽と登ってくれたら理想ですが、猫はなかなか気まぐれ。
「初日は無視されて当たり前」くらいの気持ちでいると、飼い主さんの気持ちもラクになります。
慣れてもらうために、無理のない範囲で試せることをいくつか。
それでも見向きもしないときは、置き場所を変えるだけで急に使い出すこともあります。
焦らず、うちの子の"お気に入りの動線"を探る気持ちで。
もし、これまで普通に登れていた子が急に段差を嫌がる、片脚をかばうといった変化が続く場合は、体のサインかもしれません。
気になるときは獣医師に相談すると安心です。
ステップ型の爪とぎは、「登る・見渡す・くつろぐ・研ぐ」をひとつにまとめられる、猫の習性に寄り添った形です。
最初から完璧な一台に出会えなくても大丈夫。
うちの子の年齢や好み、お部屋の動線に合わせて選べば、「登ってバリバリ」の光景はぐっと近づきます。
一台一台の詳しいサイズや在庫は変わることもあるので、気になる商品は商品ページで最新の情報をご確認くださいね。
あなたと愛猫にぴったりのステップ型が見つかりますように。